すぐにお金が必要だと友人にいわれたけれど

先日、友人に金を貸してくれと頼まれました。なんだかものすごく焦っていて、
「すぐにお金が必要なんだ、い、今すぐに!」電話口でほとんど叫んでいるようでした。いったいどうしたんだと私は事情を尋ねました。彼はそんなに貧乏というわけではなく、今までお金に困っているとか、貸してくれとか、いってきたことは一度もありません。それなのに突然の電話です。しかも、いくら必要なのだと尋ねたら、200万だというではありませんか。これはちょっと支払に足りないから貸してくれと言う金額ではありません。

私は考えました。彼は金遣いの荒い人間ではありません。こんなにも急に大金を必要とするなんて、なにか重大な問題が起こったに違いありません。「す、す、すぐにお金が必要なんだ!」泡を吹くような勢いで、彼は何度もくりかえします。
よしわかった、と私は受け合いました。お金はなんとかしよう、だから落ち着けと言いました。「本当か!」喜びのあまり声がうわずり、それまで息を詰めていた彼の呼吸が少しだけ楽になったようでした。これから金を用意して行くから駅前のスタバで待っているように私は彼に伝えました。

私は家を出て待ち合わせ場所へ向かいました。もちろんお金は持っていません。そんな大金、そう簡単に貸すわけにはいきません。とりあえず話を聞きだすことが先決です。もしかして、たちの悪い人間に因縁をつけられてお金をせびられているのかもしれません。これはかなり気をつけなければいけないぞ、と心に言い聞かせました。彼はイライラしながら待っていました。「お金はもってきたか?」というので、持っていないというと「すぐにお金が必要だと言っただろ!」と怒りだしました。

なんでそんな大金が必要なんだ?と尋ねるとようやく事情を話しました。「さっき電話があって、弟が美人局にひっかかてヤクザに揺すられているらしい。和解金がいるんだ」ちょっと待て、お前の弟は中学生だろう?念のため彼の弟に電話をかけました。弟君は部活を終えて帰宅したところで、そんな電話なんかかけていないと言い、「つつもたせってなあに?」呑気にきき返しました。つまり、振りこめ詐欺だったのですね。

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